むかし、むかし、一人の四国遍路姿のお坊さんが、奥内の
遊鶴羽にやってきました。
山の中の遊鶴羽は、日暮れも早く、はやとっぷりと
暮れていましたので、一件の百姓屋に一夜の宿をこいました。
百姓の家の者は、お遍路さんの身なりがあまりにもみ
すぼらしいので、家の中に止めるのを躊躇し、庭の隅に筵
(むしろをしいてやりました。
翌朝、家の者が起きてみると、お坊さんの姿はどこに
も見えず庭の隅の筵の上にぽつんと岩が坐り、かたわらに、
お遍路さんの笠と草鞋がぬいでありました。
家の者たちは、大変驚き、
「これは、偉い仏様の化身だ、
大変粗末にあつかってすまなかった」
と言って、その岩のあったところに家を建て、これを仏様
として祀ることにしました。
遊鶴羽にやってきました。
山の中の遊鶴羽は、日暮れも早く、はやとっぷりと
暮れていましたので、一件の百姓屋に一夜の宿をこいました。
百姓の家の者は、お遍路さんの身なりがあまりにもみ
すぼらしいので、家の中に止めるのを躊躇し、庭の隅に筵
(むしろをしいてやりました。
翌朝、家の者が起きてみると、お坊さんの姿はどこに
も見えず庭の隅の筵の上にぽつんと岩が坐り、かたわらに、
お遍路さんの笠と草鞋がぬいでありました。
家の者たちは、大変驚き、
「これは、偉い仏様の化身だ、
大変粗末にあつかってすまなかった」
と言って、その岩のあったところに家を建て、これを仏様
として祀ることにしました。