結人の日の日曜日の午後
慌ただしゅう参加した初めての時の
二の舞にならんように・・・
心落ち着けて行ったんよ
例によって長~くなるんでお暇な方はお付き合いを・・・
お昼ご飯もしっかりいただいて
車がいるとゆう亭主殿に送ってもらって
時間にゆとりを持って金剛山に到着
山門で合掌 本堂前で合掌
「坐禅会にまいりました」
「はい どうぞ みなさんもう本堂にお集まりですよ」
本堂でお参りを済ませて座布団の用意を・・・
この日は参加者が多いようで
お若い方や初めての方もおんさるみたい
和尚様が来られて
「今日は初めての方が何人かいらっしゃるので・・・」と
始めにいろいろ教わったんよ
「初めと終わりは合掌」
「座り方は 先ず右足を組んで左足をその上に組みます
出来ない人は左足はそのまま下側に
それも出来ない人はあぐらをかく状態でもよろしいです
膝に右手を置いてその上に左手をかさねて
親指を合わせて卵の形をつくって下さい」
「顎を引いて目線は一メートル先を見て下さい」
「呼吸の仕方は複式で鼻呼吸 ゆっくり
吸ってはいて下さい
ひと~~~~~つ ふた~~~~~つと数えながら
つのところで吸って下さい
十まで数えたら 又一から数えて
途中で数がわからなくなった時は一から始めて下さい」
「経行(きんひん)の時は 右手を胸に左手をその上に重ねて
親指は手と反対になるように組んで下さい」
・・・たぶん右と左はぐつがええ方からでかまんと思うんよ
鐘の合図で始まったんよ
あれ? やっぱり心臓の鼓動を感じる
でも前回とは違ごうて落ち着いとる
日常で心臓が動いとるんを感じるんは
激しく運動した後か ときめいた?時(ないか・・)くらいよねえ
静かに座っとったら生きてる証の鼓動を感じとれるんやなあ
(これ以来何時でも意識したら感じるようになったんよ)
ん-! 見つめる一メートル先の畳の目
そこに宇宙が見えてきたんよ
宇宙ゆうても
瞼を閉じた時真っ暗やのうて何やら光散らばっとるんが見えるやろ
子供の時から あたしゃ的にそれを宇宙とよんどるんよ
畳の目を見とるはずやのに
見えとるんは ぱっかり白い宇宙の世界
気が散ると宇宙がすーっと消えて
集中すると又見え始めたんよ
前回よりも暖かいし要領がわかってきたんで
先輩方にご迷惑をお掛けすることのう終了
その後コーヒーをご馳走になって歓談
「坐禅をしたら気持ようなって又きとうなるんよ」と誰かが・・・
ほんとにその通り
前回「心が落ち着いたでしょ?」と言われたけど
穏やかな・・・ 幸福感・・・ 満たされた・・・
どう表現したらええんかね
自分の心が優しくなって それ以外の何~にもない
そんな不思議な感覚かな
そうや!あの時と同んなじや!
「お母さんは 今から二日間プチ断食にはいるけんな!
ひもじいてたまらんなって イライラするかもしれんよ
なるべく怒られんように気をつけさいや
お母さんのイライラが堪らんでこらえきれんなったら
断食は中止するけん 言いさいや」
ところが意に反してイライラするどころか
2日目の朝を迎えた時の気持ゆうたら・・・・・
自分の心が優しさだけの塊になって他は何~にもない
そんな気持になったんよ
坐禅より断食の方がその感覚は顕著やったなあ
断食の時は
「食べ物と共に口から悪も飲み込んどったんや」と
勝手に解釈しとったけど
只 座って 呼吸を意識するだけで
おんなじ気持ちが味わえたんよ
人からええ話を聞いたわけでもないし
導いてくれるような本を読んだわけでもないし
与えられたんではのうて
呼吸を意識しただけで
おのずと優しさだけになるんで ー
ほんとに不思議なことやなあ
最後まで目を通されたそこのあなた
是非 優しさだけの心を感じてみなはらんかな
えっ!座るんは苦手?
たった 一時間半のことやがな
それとも断食してみなはる?
三月の坐禅会は 3日・10日・24日
あたしゃ用事で十日しか行けれんかも・・・
後の日曜は写経を始める予定なんと
お道具は用意しとるけん手ぶらでどうぞとの事やったよ